2016年2月6日土曜日

利益相反(COI: Conflict of interest)について

臨床研究を行う際に必ず問題になるCOI(Conflict of interest)、利益相反。学会などでも発表スライドの2枚目に必ず提示が必要になるなど、随分普及してます。例えば日本内科学会はパワーポイントプレゼンテーションでの利益相反提示例をHPで公開してます。




* 開始時すべき内容のみの記載になりますが
どんな項目があるか分かるようにするた全部のせてます。


最近では企業などとの金銭的な利益相反に限らず、アカデミックCOI の公開なども議論がされてます。企業がある薬の研究する時に、その薬がより効果的であってほしいと願うのと同じように、研究者は自分が行っている研究についてよりよい効果を期待してしまうため、研究者自身が過去にどのような研究をしてるかとかも公開した方がよいようです。

ただ、実際のところ何が利益相反なの?
利益相反はあったらだめなの?
どっからが利益相反になるの?
などいろいろ疑問が生じると思います。実際によくわからないから利益相反 COIありません、なんて書きたくなることもあるかもしれません。

そういう方のために大阪大学の原正彦 先生が利益相反について簡単にまとめたスライドを公開してます。




ちなみに内科学会はCOI指針・細則の策定とその後の運用に関するQ&AがHPにあったりします。
消化器病学会のQ&AはQuestionが多くて内科学会より見やすいかもしれません(Questionが大量すぎてちょっと見るのが大変そうですが)。

実際に臨床研究を行い、また論文として発表するのであれば、ICMJE(国際医学雑誌編集者委員会)が規定しているCOIの報告書式を、研究を始める前に一度目を通しておくと安心かもしれません。
大鵬薬品のHPで日本語訳してくれたのもあるので、楽したい方はこちらを。


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