臨床研究を行うときにとても大事なこととして先行研究のレビューを行うことがあります。臨床現場で学会発表する時や、観察研究を行う際に軽視されがちですが、ここをきっちりと仕上げておかないと今までの研究と同じ研究をしてしまい、研究によって新しい知見もえられず何のために研究したかわからなくなることがあります(論文だと採択されなくなります)。どこかの国かは忘れましたが、研究助成金を申請する前には先行研究のシステマティックレビューを要するところもあるそうです。
県立尼崎医療センターはシステマティックレビューのワークショップを院内で開催し、またそのワークショップをパッケージ化して他施設に展開してます。今回はその関連で、診断研究のシステマティックレビューワークショップでした。
参加者はある程度 システマティックレビューについて知っている方が対象だったので、講義内容なども比較的高度な内容でした。特に文献検索の仕方ははじめての方には非常に難しかったかもしれません。ただ少しPubMedなどの検索に少しずつ詳しくなり、より深く学ぶ方にはとてもた目になりそうな講義でした。
今回は自分も診断研究のGRADEについて解説。システマティックレビューやガイドラインを作る際の標準的な手法としてGRADEがあるのですが、今回のワークショップにあたって勉強した範囲では、GRADEは介入研究についてはかなり方法論が吟味されているものの、診断研究においてはまだまだ未開拓のところが多いなという印象でした。
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