臨床研究支援センター主催のワークショップ 「コクランライブラリーを使ってみませんか?」 無事に終了しました。
今回のワークショップではコクラン日本支部の大田先生をおよびし、コクランのシステマティックレビュー&メタアナリシスがどのように作られているのか追体験してもらいました。
●●という治療は効くのか?
といった臨床上の疑問に答えるためにシステマティックレビュー&メタアナリシスは作成されますが、その作成過程は大きく分けて
①集める(データベースの検索)
②質を吟味する
③統合する
の3つになります。
データベースの検索を実際にやっていただく時間がなかったのですが、②質の吟味ではVerheij et al 1994 [1] をスモールグループで読み、コクランの方法に準じて論文の吟味を行って頂きました。また③を追体験sるため、コクランレビューであるSmith et al 2014 [2] のFigure 4を作成してもらいました。まずはFigure 4に含まれる4つの論文からデータを抽出して、RevManを用いて図を作成しました。院内外から20数名の方に参加頂きありがとうございました。
*今回RevManを使用し作った図
[1] Verheij TJM et al. Effects of doxycycline in patients with acute cough and purulent sputum: a double blind placebo controlled trial. British Journal of General Practice. 1994:44:400-4
[2] Smith SM et al. Antibiotics for acute bronchitis. Cochrane Catabase Syst Rev. 2014:3:CD000245
2015年11月21日土曜日
2015年10月21日水曜日
11月21日 臨床研究特別ワークショップ@倉敷中央病院(コクランライブラリーワークショップ)
11月21日に臨床研究支援センター主催で、コクランライブラリーに関する臨床研究特別ワークショップを開催します。
患者さんに医療を行う際にはその医療行為を行った方がいいのか、もっといい方法はないのか悩みますが、コクランライブラリーは日常診療でよりよい判断を行うため、信頼のできるシステマティックレビューを作り、どの治療がどのくらい安全で有効な治療なのかの情報を医療者や患者さんに提供しています。
ただ一方でコクランライブラリーのサイトは英語です。「医療者として最先端しるなら英語ができなきゃいけない」というのももっともですが、やっぱり日本語に比べれば英語は読みにくい。
実はコクランライブラリーの提供するシステマティックレビューはページ数は多いですが、その内容はどこに何を書くか、論文の書き方・順番が決まっています。つまり、一度コクランライブラリーのレビューの作り方・仕組みをしっていればより簡単に論文が読めるわけです!
今回のワークショップではコクランライブラリーのシステマティックレビューがどのように作られているか学ぶため、日本コクラン支部の大田えりか先生をおよびしてコクランライブラリーに関するワークショップを開催します。
題材は「風邪(急性気管支炎)に抗生物質は意味があるの?」
風邪をひいた時に抗生物質使ったら劇的改善したよ! とか。
いやいや、抗生物質なんて使わないでしょ。 とか。
いろいろご意見あると思いますが、じゃあ実際のところ論文の中でどう評価されているのかコクランシステマティックレビューを読んでみます(一部作る手順もします)
当日は英語資料だと大変なので日本語資料を準備する予定です。「風邪に対して抗生物質効くの?」というのを知りつつ、しかもコクランライブラリーについても学べてしまう。こんなワークショップ参加どうでしょう。皆様の参加をお待ちしています。
日時:11月21日(土) 13時~19時
場所:倉敷中央病院研修棟
対象:医療関係者(職種問わず興味のある方)
問い合わせ・申し込み:臨床研究支援センター kurari-net ★ kchnet.or.jp(★を@に変更してください)
*ワークショップ形式のため事前参加申し込みをお願いします。名前・所属を記載のうえ上記アドレスに送ってください。
2015年7月11日土曜日
臨床研究計画書作成ワークショップ
聖ルカ・ライフサイエンス研究所主催の臨床研究計画書作成ワークショップを開催しました。実際に臨床研究にあたって必要な研究デザインの話や、生物統計の講義に加えて、スモールグループで自分たちの臨床疑問をもちよって、その疑問を臨床研究計画書まで落とし込む形のワークショップでした。
参加者からの感想で、グループで相談することで日常診療での疑問・アイデアが、短時間の中で具体的な臨床研究になっていくのがすごいという感想があったのが印象的でした。
定員20名をこえる方に参加頂き、スモールグループでも面白い研究計画が立案されていました。あとはこれらの研究がIRBにとおり、全部の案が論文になればすばらしいですね!
□臨床研究計画書作成ワークショップ:中四国ブロック
□日時: 2015年7月11日~12日
□会場: 倉敷中央病院
□対象: 卒後5年~15年の医師
参加者からの感想で、グループで相談することで日常診療での疑問・アイデアが、短時間の中で具体的な臨床研究になっていくのがすごいという感想があったのが印象的でした。
定員20名をこえる方に参加頂き、スモールグループでも面白い研究計画が立案されていました。あとはこれらの研究がIRBにとおり、全部の案が論文になればすばらしいですね!
□臨床研究計画書作成ワークショップ:中四国ブロック
□日時: 2015年7月11日~12日
□会場: 倉敷中央病院
□対象: 卒後5年~15年の医師
2015年5月25日月曜日
GRADEシステムに関する本
5月23日に開催した“診療ガイドライン利用者のためのGRADE system”ワークショップですが、GRADE systemについて追加情報です。当日使用したスライドの公開資料(一部)です。
GRADEシステムについて解説している本はあまりないのですが、「学びなおしGRADE-GRADEアプローチ時代の臨床論文の読み方」は比較的とっつきやすい本だと思います。
GRADEシステムについてより詳しく書いてあるのは相原先生の本です。より深く学びたい、ガイドライン作成に携わる人や豊島先生の本を読んだあとより深く読みたい方におすすめです。(だいぶ難しいので、TOKYO EBMが開催するGRADEシステムのワークショップなどに参加する際に購入、もしくは参加してから購入がベターだと覆います。独学で読むには大変です。)
2015年5月23日土曜日
診療ガイドライン利用者のためのGRADE system
5月23日に臨床研究特別ワークショップとして “診療ガイドライン利用者のためのGRADEシステム” を開催しました。
日常診療において安全で有効な医療を行う上で、診療ガイドラインはひとつの手助けになります。一方で医療に関する情報・文献が膨大になっていく中で、どのような形で診療ガイドラインを作成すれば信頼できる診療ガイドラインが作成できるかが問題になっています。
GRADEシステム(Grading of Recommendations Assessment, Developement and Evaluation)はWHOやUpToDate、NICEやACP、コクラン共同計画など90以上の専門学会等で採用されている診療ガイドラインの作成方法で、日本の学会の診療ガイドラインもGRADEに今後順ずる団体が増えています。
GRADEシステムでは下記のように診療ガイドラインの作成を標準化しています。
診療ガイドラインがどのように作られているのか知ることで、よりスムーズに診療ガイドラインを日常診療で活用できればとという趣旨で開催しましたが、引き続き今後も継続できればと思います。
日常診療において安全で有効な医療を行う上で、診療ガイドラインはひとつの手助けになります。一方で医療に関する情報・文献が膨大になっていく中で、どのような形で診療ガイドラインを作成すれば信頼できる診療ガイドラインが作成できるかが問題になっています。
GRADEシステム(Grading of Recommendations Assessment, Developement and Evaluation)はWHOやUpToDate、NICEやACP、コクラン共同計画など90以上の専門学会等で採用されている診療ガイドラインの作成方法で、日本の学会の診療ガイドラインもGRADEに今後順ずる団体が増えています。
GRADEシステムでは下記のように診療ガイドラインの作成を標準化しています。
- 診療ガイドラインを作成する際、医療者だけでなく患者・家族や幅広い分野の方が参加して作成する。
- 診療ガイドライン作成にあたり、推奨文(○○を推奨する・しない)を判断するガイドラインパネル班と、推奨文のための根拠を集めてくるシステマティックレビュー作成班に分ける。
- 診療ガイドラインの推奨文は、“行うことを強く推奨する” “行うことを弱く推奨する” “行わないことを弱く推奨する” “行わないことを強く推奨する” の4つで記載する。
診療ガイドラインがどのように作られているのか知ることで、よりスムーズに診療ガイドラインを日常診療で活用できればとという趣旨で開催しましたが、引き続き今後も継続できればと思います。
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